はじめに
この記事は、デザイナー・クリエイター向けの転職サイト・エージェントを転職の目的別にまとめた記事です。
転職を成功させるコツ
この記事を書いた目的が、多くの人が転職に成功してほしいという思いで書いているので、転職の成功のコツも少し書きますが、興味のない方は飛ばしてください。
私の経験から、転職を成功させる上で、必ず行ってほしいことがあります。
それは、転職を成功させるには複数の転職サイトや転職エージェントに登録することです。
理由は、単純でそれぞれのサイト・エージェントでしか扱っていない求人があるからです。
私は、直近の転職では、内定を3つもらいましたが、その全てが違う転職エージェントが扱っていた求人でした。
内定をもらった求人は、全て違うエージェントが独占で取り扱っており、もし私が1つの転職エージェントにしか登録していなかったら、私は選択肢が1つしか得られなかったことになります。
こういったことを無くすために、少しでも自分にあった求人を探すには、複数の転職サイト、転職エージェントの活用をお勧めしています。
どのサイト、エージェントも登録は無料なので、気になったサイトやエージェントがあったらぜひ登録してみてください。
【広告・デザイン業界の第一線で働きたい人におすすめ】
マスメディアン(転職エージェント)
こんな人におすすめ
- 広告・デザイン業界の最前線で働きたい人
- クリエイティブ職が重要視されている会社で働きたい人
- 代理店、有名制作会社で働きたい人
- 自分のキャリアに迷っている人
- 未経験の求人はほとんどないの注意してください
おすすめな理由
すでに知っている方も多いと思いますが、有名な広告・デザイン専門の転職エージェントです。
宣伝会議という、「クリエイティブ関連のセミナーの主催」や「ブレーンなどの広告・デザインの専門誌」を発行している会社です。その宣伝会議グループの人材紹介会社として産まれたのがマスメディアンです。
親会社が宣伝会議というだけあって、業界内のネットワークもあり、企業にあった人材を紹介できるノウハウもあるので、多くの企業から信頼されている会社です。
- 代理店ランキングに載っている代理店
- 有名制作会社
- クリエイティブ部門(インハウス)が強い一般企業
この3つのどれかにに行きたいと思っているなら、間違いなく登録はしておいた方がいいです。
特徴として、クリエティブが強い、力を入れている会社が多く登録しているので、「大きな案件に関わりたい」「自分の力を試したい」「最前線のクリエイティブを学びたい」と言った人には特におすすめです。
応募できる職種
グラフィックデザイナー、インハウスデザイナー、などの各種デザイナー職はもちろん、アートディレクターやWebディレクターなどのディレクター職も多く取り扱っていますので、キャリアアップを目指す方にも最適です。
求人の募集地域
東京・大阪・名古屋・福岡・金沢に拠点をおいているので、拠点近郊の求人を取り扱っています。
Job by 美術手帖(転職サイト)
こんな人におすすめ
- 広告・デザイン業界の最前線で働きたい人
- 東京で働こうとしている人
- クリエイティブが重要視されている会社で働きたい人
- 有名制作会社で働きたい人
- 求人数が少ない
- 東京、大阪以外の求人がほとんどない
おすすめな理由
「美術手帖」という雑誌を出版している会社が運営してる、求人サイトです。
過去にSONY、花王、日本デザインセンターなどの有名企業や有名制作会社の求人があり、業界の第一線で働きたい方にはおすすめな転職サイトです。
その他にも未経験や学歴不問の求人もあり、未経験からの転職や新卒入社の方にもおすすめなサイトです。
応募できる職種
グラフィックデザイナー、ウェブデザイナー、アートディレクター、コピーライターなどのクリエイティブ職全般。
求人の募集地域
都内の求人がほとんどですので、都内での就職をめざす方におすすめです。
【インハウスで働きたい方 & たくさんの求人を紹介してもらいたい人向け】
リクルートエージェント(転職エージェント)
こんな人におすすめ
- 大手の転職エージェントに登録したい方
- 求人をたくさんみたい人
- どんどん案件を紹介して欲しい人
- 大手から中小企業まで選択肢が広い方
- 有名制作会社などの求人数は多くないです
おすすめな理由
業界大手なだけあり、登録すると多くの求人を紹介してくれます。
大手企業からの信頼も厚く、有名企業のインハウスデザイナーの求人が多いです。
私の今までの経験上、多くの転職エージェントは、最初は積極的に案件を紹介してくれますが、転職期間が伸びるにつれ、だんだん紹介してもらえる案件が少なくなっていきます。
しかし、リクルートエージェントは最初から最後まで多くの求人を紹介してくれ、転職の選択肢を広げてくれました。
紹介された求人の全てが、希望にあっているわけではありませんでしたが、比較・検討という意味では多くの求人をそう介してもらえて助かりました。
もし、多くの求人を見たいならリクルートエージェントはピッタリだと思います。
応募できる職種
グラフィックデザイナー、インハウスデザイナー、アートディレクターなどを取り扱っています。
求人の募集地域
日本全国の求人を取り扱っていますので、あまり住んでいる地域や働きたい地域は気にせずに登録して良いと思います。
とはいえ、求人の数が多いのが東京や大阪の求人が多いのは他のサイトやエージェントと変わりありません。
マイナビクリエイター(転職エージェント)
こんな人におすすめ
- インハウスデザイナーの求人をたくさん見たい方
- クリエイティブが重要視されている会社で働きたい方
- ポートフォリオの作り方に悩んでいる人
- キャリア相談をしたい方
- 首都圏に住んでいる人
- 未経験の求人は、ほぼありません。
おすすめな理由
皆さんも知っている、「就活・転職サイトのマイナビ」の系列エージェントです。
Web・ゲーム・IT業界に特化した専門の転職エージェントになりますので、こういった業界のインハウスデザイナーになりたい方におすすめです。
マイナビ系列だけあって、求人数も多く、転職エージェントも豊富なので安心して転職の相談ができます。
マイナビクリエイターは、求人・エージェントの質だけでなく、ポートフォリオの制作のサポートが手厚いこともおすすめです。
MATCHBOX(マッチボックス)という無料のポートフォリを作成ツールを提供しており、ポートフォリオの作り方で悩んでいる人は是非使ってみてください。
応募できる職種
グラフィックデザイナーやアートディレクターなどの求人を取り扱っています。
求人の募集地域
首都圏を中心に求人を取り扱っており、首都圏以外の求人はほぼないので、首都圏以外の方は登録しても求人自体がない可能性があります。
パソナキャリア(転職エージェント)
こんな人におすすめ
- 都内や関西・東海などで働こうとしている人
- インハウスへの転職を考えている方
- 大手から中小企業まで選択肢が広い方
- いろいろな求人を見比べたい人
- クリエイティブ業界の専門エージェントではないので、有名制作会社や大手代理店の求人は少ないです。
おすすめな理由
パソナキャリアは、クリエイティブ業界の専門エージェントではありませんが、その分一般企業とのつながりが強く、大手から中小企業のインハウスの求人が多くあります。
非公開求人なので社名は出せませんが、大手携帯キャリアや大手飲料メーカーなどのインハウスの案件を紹介してもらいました。その他にも、上場企業やスタートアップの会社でのディレクター職などインハウス系は多く取り扱っています。
転職エージェントではありますが、登録をすれば転職サイトのように取り扱っているほとんどの求人を見ることができます。
エージェントが扱っているたくさんの求人を見ることができるので、いろいろな求人を比較したい人や自分で求人を探したい人におすすめです。
応募できる職種
グラフィックデザイナーやアートディレクターなどを取り扱っています。
求人の募集地域
都内や関西・東海に強みを持った転職エージェントなので、関東や関西・東海にお住まいの方にはお勧めです。
【年収を上げたい方】
年収を上げる転職の方法はいくつかありますが、ここではスキルや経験はそのままで転職だけで年収アップをする方法を紹介します。
転職だけで、年収を上げる方法は2つあります。
- 儲かっている会社へ行く
- 今の会社より自分に価値を感じてくれる会社へ行く
それぞれの方法にあった、転職サイトやエージェントを紹介しますね。
儲かっている会社へ行く
これはわかりやすいですよね。今の会社があなたに価値を感じていても儲かっていない会社では、払いたくても払えません。
儲かっている会社は、社員全体の給与が高い傾向にあるので、スキルや経験を積まなくても年収を上げることができます。
さらに、大手企業の良い点は、年収だけでなく福利厚生が素晴らしい点もいいところです。
その分、年収の高い会社は人気が高いので、内定をもらえるまでに時間がかかるかもしれませんが、年収をあげるには確実な方法です。
リクルートエージェント(転職エージェント)
こんな人におすすめ
- 大企業や上場企業に転職し年収を上げたい方
- 有名制作会社などの求人数は多くないです
おすすめな理由
単純な話ですが、儲かっている会社は大企業が多いです。
クリエイティブに特化した会社は、大手代理店以外は中小企業が多く選択肢が狭いですが、一般企業だとたくさんありますので、登録するのは一般企業に強い大手エージェントが効果的です。
大企業からの信頼も厚く、日本人ならほぼ全員知っている企業の求人がたくさんあります。
応募できる職種
グラフィックデザイナーやアートディレクターなどを取り扱っています。
求人の募集地域
日本全国の求人を取り扱っていますので、あまり住んでいる地域や働きたい地域は気にせずに登録して良いと思います。
とはいえ、求人の数が多いのが東京や大阪の求人が多いのは他のサイトやエージェントと変わりありません。
今の会社より自分に価値を感じてくれる会社へ行く
今の会社での評価が低いと感じている方は、もっと評価してもらえる会社へ行くことで、年収をアップさせましょう。
ビズリーチ(転職サイト)
こんな人におすすめ
- スカウトされたい方
- ある程度キャリアと年収のある方
- 自分で求人を探すのが面倒な人
- 登録に審査があるので、キャリアが5年以上ある方向けの転職サイトです
おすすめな理由
ビスリーチは転職サイトですが、自分で求人を探すというよりは、企業や転職エージェントからスカウトを受けるような仕組みになっています。
その分、登録する際に自身の経歴や得意分野などを多く記載する必要があるので、手間ではありますが、自分で求人を探さないで済むというメリットがあります。
その分、年収は高い求人が多いですし、裁量権のあるポジションの求人が多いので、そういった点に魅力を感じる方はおすすめです。
また、企業の経営者や採用の決済者から連絡が来ることが多く、内定をもらえる確率が高いのも特徴です。
他にも、ビスリーチは転職サイトというよりはマッチングサイトなので、転職エージェントからもスカウトがたくさん来ます。そういった、スカウトは具体的に、こういった何件をあなたに紹介したいとスカウトが来るので、もし気になったら話を聞いてみてもいいかもしれません。
応募できる職種
グラフィックデザイナーだけでなく、アートディレクターなどの募集も多いので、キャリアアップをめざす方にもおすすめします。
求人の募集地域
東京、大阪が圧倒的に多いので、それ以外の地域での就職を希望している方は案件数が少ないかもしれません。
【IT系企業への転職したい方】
マイナビクリエイター(転職エージェント)
こんな人におすすめ
- Web・ゲーム・IT業界の最前線で働きたい人
- クリエイティブが重要視されている会社で働きたい方
- ポートフォリオの作り方に悩んでいる人
- キャリア相談をしたい方
- 首都圏に住んでいる人
- 未経験の求人は、ほぼありません。
おすすめな理由
皆さんも知っている、「就活・転職サイトのマイナビ」の系列エージェントです。
グラフィックデザイナーの求人も取り扱っていますが、Web・ゲーム・IT業界に特化した専門の転職エージェントになりますので、webデザイナーになりたい方、業界を変えたい方などにおすすめです。
マイナビ系列だけあって、求人数も多く、転職エージェントも豊富なので安心して転職の相談ができます。
マイナビクリエイターは、求人・エージェントの質だけでなく、ポートフォリオの制作のサポートが手厚いこともおすすめです。
MATCHBOX(マッチボックス)という無料のポートフォリを作成ツールを提供しており、ポートフォリオの作り方で悩んでいる人は是非使ってみてください。
応募できる職種
グラフィックデザイナーやアートディレクターなどを取り扱っています。
求人の募集地域
首都圏を中心に求人を取り扱っており、首都圏以外の求人はほぼないので、首都圏以外の方は登録しても求人自体がない可能性があります。
【グラフィックからwebデザイナーやUI・UXデザイナーに転職したい方】
このカテゴリーでは、グラフィックデザイナーの方が、未経験からweb/UI・UXデザイナーに転職したい場合のおすすめの方法を教えます。
まず、グラフィックデザイナーから、web系のデザイナーへなりたいという方は非常に多いです。
ただ、グラフィクデザイナーとして働いている限り、なかなかweb系の仕事に関わることが少ないと思いますが、web系のデザイナーになるためには方法が3つあります。
1つ目は、グラフィックデザイナーとして働きながら、webデザインも経験する
私自身もそうでしたが、グラフィックデザイナーとして働きながら、案件としてweb系の仕事が来た際にデザインを行って、経験を積みweb系へ移動するのが理想的だと思います。
2つ目は、未経験から転職する
未経験からでも、ポテンシャル採用という可能性があります。ただ、そもそも数が少なく、またあったとしても競争がかなり激しいので、難しいことが多いです。
さいごに、3つ目はwebデザインを学んでから転職する方法です
私も実際に、webやアプリのデザインを行うようになって思いましたが、グラフィックデザインの経験があれば、web系のデザインはそれほど難しくはありません。
ただ、グラフィックとの違いは当然あります。
webは掲載範囲に制限がないので、その分レイアウトに余裕ができますし、またグラフィックは効果測定がいあまいなものが多いですが、webはクリックされたどうかなどの効果測定が盛んなので、結果を出せるデザインが求められるなど違いがあります。
そういった、webやアプリならではの求められることは、実務をとしていないとなかなか身につかないので、働きながら実務経験が難しい場合は、一度スクールなどに通って勉強することをお勧めします。
ここでは、この3つ目の勉強してから転職する方法で役立つサイトを紹介します。
デジタルハリウッド STUDIO by LIG
おすすめな理由
web制作会社で有名なLIGが運営するデザインスクールです。
webデザインスクールは、たくさんあるのでこのスクールが絶対に良いというわけではありませんが、転職ということを考えるとこちらのスクールをお勧めします。
その理由は、下記の4点です。
- 6ヶ月という期間で勉強ができる事
- 北海道から九州まで多くの地域に学校がある事
- 就職・転職サポートがある事
- 実際にweb制作会社が運営している事
特に、3と4が非常にお勧めです。
デザインスクールはたくさんありますが、結局はスクール運営です。実際のウェブ業界の需要や現場でどういったスキルが求められているかを把握して運営しているスクールは少ないです。
このスクールは、LIGが運営していることもあり、さらに名前をしっかり出して運営しているので、LIGの本気度が伺える点もお勧めする理由です。
また、3の就職、転職サポートがあることは、この記事を読んでいる方にとって非常に心強い事だと思います。