アートディレクターの一日
09:30 出社
メールのチェック。クライアントや協力会社からのメールに返信。
来週の広告ビジュアルの提案の準備のために、デザイナー、カメラマン、モデル事務所、スタイリストにそれぞれ依頼をしたいので必要な情報の整理。
10:00 デザイナーと社内打ち合わせ
デザイナーに先日クライアントから受けたオリエンをもとに、デザインの依頼を行う。来週に提案する予定なので、デザイナーにデザイン提出のスケジュールを共有しデザインをいつまでにあげるかを決定。
10:30 カメラマンと電話打ち合わせ
来週、提案する広告ビジュアルに必要な写真について打ち合わせ。
カメラマンに目指すビジュアルを説明し、必要な小道具やモデル・撮影場所について認識を合わせておく。
11:00 モデル事務所と電話打ち合わせ
先ほどのカメラマンと同じく、来週、提案する広告ビジュアルに関して打ち合わせ。
広告ビジュアルにあったモデルの候補の提出を依頼。同時に、モデルにかけられるお金も伝え、最初から費用的に使えないモデルの提出がないようにする。
11:30 スタイリストと電話打ち合わせ
スタイリストとも、来週に提案する広告ビジュアルに関して打ち合わせ。
衣装のイメージをすり合わせし、衣装のイメージの提出を依頼。衣装は提案の幅が広いので、参考までに自分がイメージする衣装のサンプル画像も渡し、スタイリストが迷わないように配慮する。
12:00 ランチ
同じチームのメンバーでランチ。後輩や同僚の仕事の近況などを聞き、仕事に問題がないか確認。
13:00 提案資料制作
来週に提案する、広告ビジュアルに関する提案資料を準備。
広告ビジュアルの完成イメージ、カメラマン・スタイリストの作例や実績の紹介ページ、モデル・衣装の候補、撮影場所の候補、撮影スケジュールなどを盛り込んだ資料を制作。
クライアントが知りたがる情報は全て網羅し、自身で聞かれそうなことは全て把握しておく必要がある。
16:00 モデル写真の確認
モデル事務所から早速モデル候補の写真が送られてきたので確認。
思い描いている広告ビジュアルに対してモデルの年齢が高いので、モデル事務所にもう少し若いモデルを提案するように指示。
同時に社内メンバーへ進捗報告も含め、モデルの候補写真を共有。
16:30 新しい案件のオリエンを受けに外出
付き合いのあるクライアントより、新しいプロモーションに関するオリエンを受けに外出。営業2名と一緒にオリエンを受け、スケジュールや予算間、必要な情報を確認する。
18:00 会社へ戻り、デザインチェック
朝に頼んでいた広告ビジュアルの進捗をデザイナーに確認。デザインをチェックし、修正の指示を行う。
18:30 キャンペーンイメージの確認
明日、提案する予定のキャンペーンプロモーションのビジュアルを確認。リーフレット、web、snsのビジュアルを制作依頼を受けているので、それぞれが適したビジュアルになっているか確認。問題なかったので、営業へ共有し提案資料へ組み込んでもらう。
19:00 社内ミーティング
明日の提案に関して、営業、デザイナー、協力会社とミーティング。提案資料をもとに、提案内容の確認と誰がどこの部分を説明するかを決め、想定される質問や落とし所などを全員で共有
20:00 キービジュアルの制作
別のクライアントから依頼を受けていた、年間プロモーションのキービジュアルを制作。
重要なビジュアルなので、デザイナーに任せず自身で大枠のデザインを行い、細かい部分のブラッシュアップをデザイナーに依頼。
21:30 退社
明日の提案に備えて、まっすぐ自宅へ帰宅。
最後に
アートディレクターはデザイナーとは違い、打ち合わせやディレクション(指示・管理)の仕事が多くなります。たまに、自身でデザインすることもありますが、ほとんどは社内外のデザイナーに依頼をすることになります。
クライアントとも、オリエンから提案、制作中、完成・納品までクリエイティブの窓口となって、やりとりを行いますのでデザインセンスはもちろん高いコミュニケーション能力が必要です。
社外の協力会社(カメラマン、モデル事務所など)に対しても、指示を受けた人が迷うことなく仕事ができるよう、明確な指示を行う必要があります。
しっかりとした、コミュニケーション能力を身につけて、一緒に働く人が迷わず気持ちよく働けるよう、配慮ができるアートディレクターは様々な人に支えてもらうことができます。
アートディレクターに一番必要なのは、デザインセンスや様々なクリエイティブに関する造詣の深さですが、同じくらいコミュニケーション能力も必要です。
コミュニケーションは、この一冊読んでおくだけで結構楽になります。日常生活でも役に立つので読んでおいて損はないです。